下肢静脈瘤の基本情報と治療のヒント

自然治癒が難しい「下肢静脈瘤」とは?

下肢静脈瘤は、何らかの原因で足の静脈にある逆流防止弁が壊れることによって起こる病気です。本来心臓に戻るはずの静脈内の血液が逆流し、血管の中に溜まってコブを作ります。自然治癒は難しく、自分で出来ることは予防か現状維持程度に留まります。
なるべく症状が軽いうちに対処することが大切で、重症化すると皮膚に潰瘍ができたり重い血管炎になったりする場合もあります。

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下肢静脈瘤についてもっと知りたい

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有効な治療法と予防が大切

下肢静脈瘤は40代以上の女性に多く発症しています。ここで、診察方法や治療法などを紹介しているので、足の異変に心当たりのある人や病気について知っておきたいという人はチェックしておくといいでしょう。

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下肢静脈瘤を知ろう

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下肢静脈瘤の種類や症状

下肢静脈瘤には、発症した場所によっていくつかの種類があります。足の静脈は大きく3つに分けられ、血液の90%ほどが流れる深部静脈の他、比較的皮膚に近い2本の表在静脈と、それらを繋ぐ複数の側枝によって構成されています。
足の付け根で深部静脈から分かれる表在静脈を大伏在静脈と言い、膝の裏から分かれるものを小伏在静脈と呼んでいます。
足の付け根や膝の裏にある逆流防止弁が壊れることで起こるのが伏在静脈瘤です。側枝の弁が部分的に壊れると側枝静脈瘤を引き起こします。子宮卵巣周辺の弁が壊れて、会陰部から太もも裏側にかけての静脈が破壊されるものを陰部静脈瘤といいます。その他、皮膚直下の細い血管が拡張し2~3ミリ程度の網目状の瘤を作るのが網目状静脈瘤であり、更に細い真皮内静脈が拡張するのがクモの巣状静脈瘤です。
下肢静脈瘤の自覚症状には非常に個人差があります。足のだるさや痛み、むくみや痒さなどの自覚症状が現れることもありますが、まったく自覚症状が無いケースも存在します。血管がボコボコと皮膚を押し上げて見栄えが悪くなることから、コンプレックスやストレスになることも少なくありません。症状が進むと、色素沈着や皮膚破壊、潰瘍化などが現れてくるでしょう。

クリニックで血流を見る方法

クリニックでの診断では、血液の流れを正確に把握することが非常に重要で、視診や触診をはじめ様々な検査が行われます。このうち非常に大切なのが超音波検査です。超音波を血流に当てて血液の流れを音で表して調べるのがドプラー検査です。
また、血流を色で表すものをカラードプラー検査と言い、血液が逆流している部分を色の違いで把握できます。実際の逆流は非常に遅いため、逆流を人工的に発生させるミルキングという手法を使って検査が行われています。ミルキングのやり方によっては逆流を見落としかねず、正しい結果を得るためには熟練した医師や検査技師による検査が不可欠です。
近年、Veinviewer(ベインビューアー)というリアルタイムに静脈の位置を映し出す機器が開発されました。赤外カメラを使用して得たデータをコンピューターで処理した画像を見ることができ、静脈の位置をそのまま把握できる画期的なもので静脈瘤の検査に非常に有効です。

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