有効な治療法と予防が大切|放置すると怖い!下肢静脈瘤の危険性と治療法の選択肢

下肢静脈瘤なら負担の少ないレーザー治療と予防が大切

放置しておくと怖い!下肢静脈瘤のリスク

女性に多い病気の1つに、下肢静脈瘤という病気があります。主にふくらはぎに瘤のような血管が浮き出るという症状が現れます。もし下肢静脈瘤を発症した場合、自然治癒は極めてまれでほとんどが進行していくのです。
直接的な死因や下肢の切断の原因にはなりませんが、放置し、重症化すると、下肢に痛みや潰瘍等の皮膚病変が出現し、ひどい血栓症に陥ることもあります。エコノミークラス症候群との間接的なつながりも指摘されています。

有効な治療法と予防が大切

足

下肢静脈瘤を調べるための診断方法

問診により、発現している症状が下肢動脈瘤によるものかどうかを見極めるため、症状だけでなく生活習慣や仕事内容まで確認していきます。
次に医師による視診や触診があります。これは、医師が患肢を直接目で見て、手で触れながら、下肢の浮腫みの有無、皮膚の様子(潰瘍、色素沈着の有無等)や痛みの有無といった下肢患部の状態について、詳しく確認していく作業です。医師が必要と認めた場合、下肢静脈瘤超音波(エコー)検査を行います。
超音波検査はゼリーをつけた器機(プローベ)を患部に当てながら、モニターで下肢静脈の状態を見ていくものです。痛みも身体にも影響がありません。以前は下肢静脈瘤造影検査を行ってきましたが、被験者への侵襲や負担、アレルギーなどのリスクがあるため、超音波検査が主流となっています。

下肢静脈瘤で人気のレーザー治療

外科的手術とは異なり、血管内レーザー治療は身体への負担が少なく傷跡も小さく目立たず、さらに保険も適用されるという点から、選択されることが多くなっている人気の治療法です。レーザーだけでなく高周波も使用されています。
具体的には、治療対象となる静脈にカテーテル(レーザーファイバー)を挿入し、内側から熱を加えて、血管を焼灼しまうというものです。焼灼された血管は硬縮し、施術半年後には吸収されていきます。大きな瘤は残るため、焼灼と同時に除去することで確実に治癒していきます。
そして、この血管内治療は局所麻酔下でカテーテルを挿入するだけなので、術後の皮下出血や痛みや身体への負担も少ないとされているのです。結果、入院を余儀なくされる外科的手術とは異なり、日帰りでの治療も可能となっています。

症状が軽いなら保存療法を行なうという選択肢もあり

軽症の下肢静脈瘤の進行を予防し、症状を緩和するには保存療法が有効です。保存療法とは、手術や処置をすることなく、日常生活習慣の改善や弾性ストッキングの着用することです。
下肢静脈瘤は静脈の弁が壊れ、血液が下腿へ溜まってしまう病気なので、長時間の座位や立ち仕事に従事している場合、定期的な歩行や踵の上下運動等によって下腿の血流を改善していきます。帰宅後はマッサージや下肢を心臓より高くして休息をとるという方法も効果的です。
また、弾性ストッキングの着用も有効とされていますが、医療用弾性ストッキングは圧力がきつく力の弱い高齢者等には着用が困難なため指導を受けることが必要です。ゴムによる肌荒れが生じることもあり、その際はワセリン等の塗布やガーゼを挿んで、皮膚を保護することが必要となります。

治療前に下肢静脈瘤は予防することが大切

下肢静脈瘤の予防や症状の進行を遅らせるのは、日常生活習慣の改善が必要とされています。まず有効とされているのが「ふくらはぎのマッサージ」です。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、その筋肉は心臓へ戻る血流に大きな役割を持っています。
血管が浮いているような場所は避け、優しくつま先から足の付け根へという方向へ足をさすってください。身体の温まっている入浴後が効果的です。さらに、ふくらはぎの筋肉の衰えを防ぐという点で、適度な運動も効果的です。運動としては、ウオーキングや踵の上下運動(つま先立ちから踵を上げ下ろしを繰り返す)等続けられるものが良いです。
そして運動の後も、軽くマッサージします。また、塩分や脂肪分の摂りすぎを避け、バランスの摂れた食事と十分な休息や睡眠を摂る、規則正しい生活を送ることが大切です。